園だより2020年11月号

   

11月園だより

園だより2020年11月

園長の挨拶

「抱っこ」はなぜ必要なのでしょうか?
子どもがまだ歩き始めの頃は、抱っこは当たり前だったのに2歳、3歳を過ぎるとその回数は減り、小学校入学の頃になるとほとんどしなくなります。年長さんでは、来年は小学生なのに「まだ抱っこして欲しがるなんて」と心配の声が聞こえてきたりもします。
子どもにとって、抱っこして欲しい理由は大きく2つあります。 1つ目は疲れて歩きたくない、足が痛いといった肉体的な疲れの回復のために抱っこして欲しいとき。2つ目は気持ちが落ち着かない、甘えたい、安心感を得たいといった気持ちから抱っこをして欲しくなるとき。言い換えれば、「癒しのための抱っこ」と言えるでしょう。大人だって落ち込んだり不安になったり精神的に落ち着かないときに、誰かがそばにいてくれる安心感や、ぎゅっと抱きしめられる安心感を求めることがあります。また、初対面の人同士が握手を交わすことによって、親しみや親密さを感じたりすることもあります。人は肌と肌が触れ合ったり相手と近い距離になることで心が安らぎます。乳幼児の子どもは、大人に対する依存や信頼感をベースにして、自立へと向かいます。子どもが健全に自立していくためには、大人に対する信頼感がしっかり育っていかないと難しいということも言われています。大人(保護者)との信頼感は、『たのしい』・『うれしい』・『おもしろい』という気持ちを一緒に体験して、共感してもらう経験をたくさんすることと、安心感を得たいときに、気持ちが落ち着かないときに、「抱っこ」や「おんぶ」をしてもらって、精神的に癒される経験をたくさんすることが重なり合って、育っていくものです。
したがって、子どもにとって「抱っこ」や「おんぶ」といった大人との身体的な密着は、安定した情緒が育っていくために必要なことなのです。特に、「抱っこ」は大人の顔や、表情を見ることができる安心感もあります。このように、「抱っこ」は肉体的な疲れを回復するためだけでなく、大人との信頼関係、その子どもの安定した情緒を育むために大切な行為なのです。すぐに子どもは大人の手を離れ、たくましく成長します。可愛いわが子の今限定「抱っこ」を思う存分してあげてください。

園からのお知らせ・お願い

・お昼寝用のタオルケットを薄手の毛布等にお取替えください。
(暖房を使用いたしますので、厚手でなくて大丈夫です)
・今月は英会話発表会がございます。たくさんのご参観をお待ちしております!

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※空き状況は随時変動します。